2019年1月23日からAmazonのPA-API(Product Advertising API)に仕様変更がありました。これにより30日間売上が発生しないと、PA-APIが利用できなくなりました。
制限理由とその仕組み
そのような制限が発生している場合、WordPressのプラグインであるRinkerでも「Amazonから商品検索」が利用できなくなり「【エラー】リクエスト回数が多すぎます。RequestThrottled」のようなエラーが表示されます。この検索の機能はPA-APIを通して実行されているからです。
仕組みとしては、検索した文字列によって、その文字列に紐づくAPIと呼ばれるデータ形式がAmazon側から返ってくるのですが、そこに画像のURL情報なども含まれています。つまりAmazonのサーバーに負担がかかるため、基本的に30日間売上が発生していないユーザーには、そのPA-APIを利用させないという方針です。
対処方法の概略
ただし、PA-APIを通して商品情報が取得できなくなっても、Amazonアソシエイトによるアフィリエイト自体が利用できなくなったわけではありません。このアソシエイトによる商品リンクを通して商品が購入されるようになれば、いずれPA-APIの制限も解除されるようになります。
今回は手動によるリンクを付けることによってRinkerを利用できるようにします。
以下RinkerはVersion: 1.4.8を利用しています。Rinker自体の基本的な使い方は説明していません。
対処方法
まずRinker設定画面での設定です。「再取得をしない」にチェックを入れます。
「もしもアフィリエイト」を利用している場合は、必ずKindleとAmazonのチェックを外しておきます。これにより自分のAmazonのトラッキングIDを通して購入されるようになります。もし購入された場合、再びPA-APIが利用できるようになります。
商品の検索は、「楽天市場から商品検索」を利用します。これはAmazonのPA-APIを利用しているのではなく楽天側のAPIを利用しています。つまり商品の画像等は楽天側のデータを利用します。例では『人間の条件(ちくま学芸文庫)〜』を選んだとします。
この時点で「商品リンク」の画面を見ると、楽天市場の商品コードなどは埋まっています。画像(小)および画像(中)のフォームにも楽天側の画像データが入力されているのが確認できます。これから手動でAmazonアソシエイトのリンクを埋めていきます(赤く囲ったフォーム)。
楽天の画像がすでに入力されている
実際に商品個別のページを開き、Amazonアソシエイトツールバーから商品画面のリンク(URL)をコピーします。下記では短縮URLを選択しています。
コピーしたURLを、「商品リンク」画面のフォームに貼り付けます。例の書籍『人間の条件〜』では、Kindleが存在しないためKindle用URLのフォームには貼り付けていません。また「リンクの種類」をAmazonにチェックを入れておきました。これは好みの問題ですがRinkerで実際に表示される商品画像自体をクリックするとAmazonが開くようにしています。
以上で終了です。